ボルト強度区分変換機の使い方
ボルトの頭に 8.8 や 10.9 のように刻印された数字は強度区分の表記です。このツールが出す値は ISO 898-1 (日本では JIS B 1051) の表記定義から計算した呼びの値です。規格の区分は 4.6・4.8・5.6・5.8・6.8・8.8・9.8・10.9・12.9 で、それ以外は結果に注記を出します。最小引張強さは径によって呼びと違う区分(例: 8.8 は径16mm超で830MPa)があります。
計算に使う式
- 計算上の引張強さ = 前の数字 × 100 (MPa)
- 計算上の降伏点 = 引張強さ × (後ろの数字 ÷ 10)
- 公称断面積 = π × (呼び径 ÷ 2)²
- 参考の許容荷重 = 有効断面積 × 降伏点 ÷ 安全率
🔴 有効断面積と安全率は定数にせず入力欄にしています。2026年11月時点でも規格の版や材質の表記体系が異なる場合があります。ボルトの破断は事故につながるため、実際の設計と締結は必ず規格と専門家の検討に従ってください。
よくある質問
8.8 という表記は何を意味しますか?
強度区分の表記はそれ自体が計算式です。前の数字に100を掛けた値が最小引張強さ(MPa)で、後ろの数字を10で割った比率を引張強さに掛けた値が最小降伏点です。8.8なら800MPaと640MPaです。
有効断面積をなぜ自分で入力するのですか?
ねじ部の有効断面積は呼び径ではなく、ねじ山の形状とピッチに応じて規格表で決まります。呼び径から求めた公称断面積はそれより大きいため、規格表で確認した値を入れてください。
計算された許容荷重のまま設計してよいですか?
いけません。この値は表記の定義と入力した安全率だけで求めた参考値で、実際の設計は締結方式・繰返し荷重・締付トルク管理まで見る必要があるため、必ず規格と専門家の検討に従ってください。