個数より「口数」で数えた方が正確
スイッチ・コンセントの交換は個数だけで数えると金額が合いにくいです。同じ1個でも2口・3口は内部で結線する線が2~3倍になるからです。そこでこの計算機は個数と口数を別に受け取って合計の口数を出し、1口あたりの単価を表示します。見積書が「個」だけの表記なら、何口を前提にしているか聞き直す方が安全です。
金額を分けるもう一つは埋込ボックスを替えるかです。既存のボックスをそのまま使えば製品代と工賃だけですが、ボックスが割れていたり緩い場合は壁を少し開口して新しいボックスを入れ、左官やクロスを復旧する必要があります。USB付きのように本体が厚い製品も、ボックスの奥行きが足りず加工が加わります。
見積が跳ねるポイント
| 条件 | なぜ高くなるか | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| 埋込ボックスの破損 | 壁を開口してボックスを入れ直し仕上げを復旧する | 左官・クロスの復旧が含まれるか |
| 調光スイッチ | 照明の互換確認と器具交換がついてくることがある | 照明交換が別途か |
| USB・スマート製品 | 本体が厚くボックスの奥行きを広げる必要がある | 奥行き加工の費用 |
| コンセントの位置替え | 交換ではなく配線を新たに引く工事になる | 配線の長さ・開口数 |
| 個数が少ないとき | 出張費の比重が上がり1口単価が高くなる | 出張費が1回分か |
資格と安全
コンセントの交換は簡単に見えて、壁内の配線に直接手を入れる電気工事です。電気工事士法第3条により第二種電気工事士以上の資格者でなければ行えず、無資格の作業は違法です。ブレーカーを切っても同じボックス内を別回路が通っていることがあり、感電・短絡の危険が残ります。分電盤と主幹ブレーカーは自分で開けないでください。根拠は電気工事士法の資格要件で、2026年10月時点の内容です。
この計算機が扱わないもの
分電盤の交換と漏電ブレーカーの交換は扱いません。コンセントの移設・新設(配線の新規敷設)、照明器具の交換、住戸配線のやり替え、壁の仕上げ復旧も含みません。単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わるので、見積は2~3社から取って比べてください。
よくある質問
出張費が訪問1回あたりで乗るため、1~2個だけ頼むと1口あたりの単価が大きく上がります。家の中で黄ばんだもの・緩いものをまとめて一度に交換するのがいちばん効率的です。
ボックスが割れておらずネジ穴が生きていればそのまま使います。製品がぐらつく、ネジが空回りするという場合はボックス交換が必要で、そのときは壁の補修も一緒に発生します。
配線は同じなので交換できますが、本体が厚く既存ボックスの奥行きが足りないことがあります。壁をさらに彫る、奥行きのあるボックスに替えるといった費用が追加されることがあるので、先に現地を見てもらってください。