出張費は1回分、ブレーカーは個数分
漏電ブレーカーの交換費は構造が単純です。ブレーカー代と工賃は個数分だけ増えますが、出張費は訪問1回分しか乗りません。そのため1個だけ替えると出張費の比重が半分を超えることもあり、落ちやすいブレーカーをまとめて替えると1個あたりの負担が大きく下がります。この計算機はその差がすぐ分かるように、1個あたりの実負担(出張費込み)と、一度に1・2・3・5個替えた場合の表を一緒に出します。
種類と感度も確認しておきましょう。漏電ブレーカー(ELB)は漏れ電流を、配線用遮断器(MCB)は過電流を切ります。容量(20A・30Aといった値)と定格感度電流(30mA・15mA)は別の値なので、見積書に両方書かれているか見てください。
見積が跳ねるポイント
| 条件 | なぜ高くなるか | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| 1個だけの交換 | 出張費が1回分まるごと乗り1個あたりの負担が最大になる | 最低出張金額があるか |
| 夜間・休日の緊急 | 緊急出動の割増がつく | 割増率と適用時間帯 |
| 端子・バーの傷み | ブレーカーだけ替えられず分電盤交換になる | 分電盤交換が別見積か |
| 古い分電盤 | 合う規格のブレーカーがなく取付部の加工が必要 | 加工・アダプタ費が含まれるか |
| 漏電の原因調査 | 絶縁抵抗の測定と回路の切り分けが加わる | 測定費が工賃に含まれるか |
資格と安全
ブレーカーの交換は分電盤内部の端子を扱う作業です。主幹を切ってもその一次側の端子には電気が残っており、感電やアーク火傷の危険があります。電気工事士法第3条により第二種電気工事士以上の資格者が施工する必要があり、無資格の作業は違法です。主幹ブレーカーは特に自分で触らないでください。根拠は電気工事士法の資格要件で、2026年10月時点の内容です。
この計算機が扱わないもの
分電盤そのものの交換は扱いません。スイッチ・コンセントの交換、住戸配線のやり替え、漏電の原因調査(絶縁抵抗の測定)とそれに伴う配線補修、夜間・休日の緊急割増も含みません。単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わるので、見積は2~3社から取って比べてください。
よくある質問
ほとんどの場合そうです。出張費は訪問1回あたりなので個数に関係なく乗ります。上の表のように一度に2~3個まとめて替えると、1個あたりの実負担は大きく下がります。
漏電ブレーカー(ELB)は電気が漏れていることを検知して切り、配線用遮断器(MCB)は電流が流れすぎたときに切ります。浴室やベランダのように水気のある回路には漏電保護がある方が必要です。
ブレーカーではなく回路側に漏電か容量オーバーがあるということです。絶縁抵抗を測ってどの回路から漏れているかを突き止める必要があり、その調査・補修の費用はこの計算機に含まれていません。