分電盤は「回路数」で値段が決まる
分電盤の交換費は家の広さよりも分岐回路数で決まります。回路ごとにブレーカーが1つ入り、回路を1本ずつ外して新しい分電盤につなぎ直す結線作業が工賃の大半を占めるからです。この計算機は本体価格・1回路あたりのブレーカー単価・電気工事士の日当を受け取って足し、1回路あたりの結線時間から想定停電時間まで計算します。作業中は家全体の電源が落ちるので、冷蔵庫や給湯器の事情を先に確認してください。
資格と安全 — 自分でやってはいけない工事
分電盤と主幹ブレーカーは引込線が生きたまま扱う部分です。電気工事士法第3条により、第二種電気工事士以上の資格者でなければ行えず、無資格での作業は違法です。無資格で開けて触ると感電や短絡アークによる火傷・火災につながり、事故が起きても保険でみてもらえないことがあります。集合住宅なら管理会社に停電の告知を先に依頼してください。主幹の容量を上げる工事は契約容量の変更と引込線の太さまで関わるため、電力会社への申込みが別に必要です。
見積が跳ねるポイント
| 条件 | なぜ高くなるか | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| 回路の増設 | 既存回路の移設ではなく電線を新たに引く必要がある | 配線の長さ・配管が含まれるか |
| 主幹容量のアップ | 契約容量の変更と引込線の張替えが一緒に発生する | 電力会社への申込み代行が含まれるか |
| 埋込型分電盤の交換 | 壁を開口し、左官・クロスの復旧が加わる | 仕上げの復旧が別途か |
| 停電時間の制約 | 夜間・休日の作業になると割増がつく | 作業時間帯と割増率 |
| 動力・店舗 | 電気保安の点検や竣工検査が追加される | 点検手数料が含まれるか |
この計算機が扱わないもの
漏電ブレーカーを数個だけ替える工事、スイッチ・コンセントの交換は扱いません。住戸全体の配線のやり替え、契約容量の変更手数料、引込線の張替え、埋込型分電盤の壁の復旧(左官・クロス)も含みません。
電気工事の単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わります。だから平均単価は埋め込まず、すべての金額を入力欄にしました。見積は2~3社から取って比べてください。適用の根拠は電気工事士法の資格要件で、2026年10月時点の内容です。
よくある質問
やってはいけません。主幹ブレーカーの一次側はブレーカーを切っても電気が流れており、感電やアーク火傷の危険が大きいです。電気工事士法で資格者でなければ行えない工事で、無資格の作業は違法です。
回路を1本ずつ付け替える作業なので回路数に比例します。計算機に1回路あたりの結線時間を入れると想定停電時間が出ます。冷蔵庫や在宅勤務の機器があれば、その時間を前提に備えてください。
ブレーカーが落ちるのは多くの場合、漏電か容量オーバーのサインです。原因を調べずに分電盤だけ新しくしても同じ症状が繰り返されます。絶縁抵抗の測定でどの回路から漏れているかを先に確認してもらってください。