MACDは2本の移動平均の間隔
MACDは短期の指数移動平均(EMA)から長期EMAを引いた値です。既定の12・26・9ならMACD = 12日EMA − 26日EMAで、このMACDをさらに9日EMAで滑らかにしたものがシグナル線、2つの差がオシレーター(ヒストグラム)です。2本の平均の間隔が広がっているか縮まっているかを1つの数字で見る指標なので、トレンドが乗る局面と勢いが落ちる局面を分けるのに使われます。
EMAは直近の値に大きな重みを置く平均です。平滑化係数は2 ÷ (期間 + 1)なので、12日EMAは2/13 ≈ 0.1538、26日EMAは2/27 ≈ 0.0741になります。最初のEMAには基準がないため、この計算機は先頭n個の終値の単純平均から開始します。チャートソフトによって初期値の扱いが少し違うので序盤の値には差が出ますが、終値を多め(60個以上)に入れれば差はほぼ消えます。
MACDが0線より上なら短期平均が長期平均より高い状態、つまり上昇トレンド寄りです。オシレーターがマイナスからプラスに変わる点をゴールデンクロス、その逆をデッドクロスと呼びます。ただしMACDは平均を2度通した遅行指標なのでシグナルは遅く、横ばい局面ではクロスが頻繁に入れ替わります。値がマイナスになるのは異常ではなく正常で、下落局面では当然マイナスになります。期間は自由に変えられるので、使っているチャートと同じ設定にして比べてください。
よくある質問
長期EMAの期間分は必ず必要で(既定なら26個)、シグナル線まで見るには長期の期間 + シグナルの期間 − 1個が必要です。既定の設定なら34個です。足りないときはMACDだけ表示され、案内文が一緒に出ます。
正常です。短期平均が長期平均より低ければMACDはマイナスになります。下落トレンドでは当然の値なので、符号そのものより0線を越える時点とオシレーターの向きを見ることが大事です。
最初のEMAの初期値を何にするかで小さな差が出ます。この計算機は先頭n個の単純平均から始める方式です。終値を60個以上入れれば差は実質なくなります。