コモディティETFのロールコスト計算機の使い方
原油や天然ガスのETFを持っていると「価格は横ばいなのに自分の評価額だけ減っている」ということが起こります。これらの商品は現物を倉庫に置いているのではなく先物を保有し、満期の前に次の限月へ乗り換えているためです。期先物が期近物より高いコンタンゴの状態では、安いものを売って高いものを買うことになり、同じ金額で持てる枚数が減ります。その減った分がロールコストです。
期近物と期先物の価格を入れるとスプレッドが自動で計算され、証券会社の資料にスプレッドが載っていれば直接入力の欄に入れられます。期先物が安いバックワーデーションのときはマイナスで入れてください。この場合はロールごとに枚数が増えてロールゲインになります。年間のロール回数は限月の乗り換え周期に合わせます。毎月なら12、四半期ごとなら4です。現物が動かない場合の評価額の行が、この商品を長く持ったときに生じる減りの大きさです。
実際のETFのリターンはロールコストのほかに信託報酬、為替、担保の運用収益も混ざって決まります。限月の構造は季節性で頻繁に変わるため、2026年10月時点でも商品の説明資料と運用会社が開示する保有限月・ロール予定で確認した値を入れてください。
よくある質問
期先物が期近物より高い状態がコンタンゴで、ロールごとにコストが生じます。期先物のほうが安い状態がバックワーデーションで、ロールごとに枚数が増えて有利になります。
そのETFが限月を乗り換える周期に合わせます。毎月なら12、四半期ごとなら4です。運用会社が開示するロールのスケジュールに記載されています。
いいえ。手数料として引かれるのではなく、保有する枚数が減る形で基準価額に反映されます。明細には出ず、リターンの差としてだけ現れます。