加圧注入・浸漬は体積で数える
木材の保存処理で薬剤量を見積もる基準は、塗る面積ではなく処理する木材の体積です。加圧注入と浸漬では、木材1㎥が吸収すべき薬剤量(規定吸収量)が仕様書で定められており、この値は処理液全体ではなく薬剤の有効成分の吸収量です。そのため体積 × 吸収量でまず有効成分量を求め、処理液の濃度で割って初めて用意すべき処理液量が出ます。この計算機は部材の断面と長さ・本数から体積を求め、処理液の濃度と原液の含有率で処理液・原液・希釈水を分けて表示します。
算出の考え方
体積は部材の幅 × 厚さ × 長さ × 本数で求めます。必要な有効成分量は体積 × 規定吸収量(有効成分)、必要な処理液量は有効成分量 ÷ 処理液の濃度、薬剤原液量は有効成分量 ÷ 原液の含有率、希釈水量は処理液量から原液量を引いた値です(処理液1kg ≒ 1Lとみなします)。缶数は原液量を1缶の容量で割って切り上げます。
使うときの注意
規定吸収量(有効成分kg/㎥)と濃度は処理等級・樹種・製品で異なり、基準も改定されるため、製品仕様書と工事の特別仕様書で確認した値を入力してください。処理設備に残る液、再処理の余裕、含水率による吸収のばらつきは反映しません。はけやローラーで塗る面積基準の塗布量算出は取り扱いません。2026年10月時点の内容です。
よくある質問
木材保存剤の製品仕様書と工事の特別仕様書に、処理等級ごとの規定吸収量が示されています。等級や樹種で変わり改定もされるため、この計算機では入力欄にしています。
適しません。この計算機は体積に吸収量を掛ける加圧注入・浸漬が前提です。はけやローラーで塗る場合は、面積と1㎡あたりの塗布量で計算してください。
現場では原液を受け取り水で薄めて処理液をつくることが多く、原液と水をそれぞれどれだけ用意するかを知る必要があるためです。