内張り断熱は「面積×単価」に面積の損失がついてくる
内壁の断熱は金額は面積×1㎡あたりの単価で単純ですが、お金のほかにもう一つ失うものがあります。壁が室内側に厚くなる分だけ室内の面積が減ることです。50mmの断熱材に石膏ボードまで張ると約60mmが内側に出てくるので、壁が長いとその損失は目に見える大きさになります。そこでこの計算機は費用と一緒に、減る室内面積も出します。
断熱材の選択は厚みと性能の交換です。遮熱シートは薄く面積を取られにくい一方で空気層が必要、グラスウールは胴縁の間に充填するため木下地が一緒に入ります。XPSは水を含みにくくよく使われますが、継ぎ目を丁寧にふさぐ必要があります。内張り断熱は壁体が冷たいまま残るので、防湿層の処理を省くと断熱材の裏側で結露とカビが発生することがあります。断熱材の種類だけでなく、防湿・気密の処理が見積に入っているか確認してください。
見積が跳ねるポイント
| 条件 | なぜ高くなるか | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| 造作家具・キッチン | 外して付け直す、または切り合わせる作業が加わる | 家具の解体・再設置が含まれるか |
| カビ・結露の跡 | カビ取りと壁面の乾燥・防湿の工程が先に必要 | 防湿層(フィルム)の施工が含まれるか |
| コンセント・スイッチの移設 | 壁が厚くなるため電気ボックスを前へ出す必要がある | 電気工事が別見積か |
| 窓枠・廻り縁との干渉 | 窓まわりの造作をやり直すことになる | 窓枠の仕上げ範囲 |
| 居ながらの工事 | 区画を分けて進めるため日数が増え養生も加わる | 工事日数と養生費 |
この計算機が扱わないもの
窓の交換や断熱フィルム、屋根・天井の断熱、外張り断熱(外壁側の施工)は扱いません。結露・カビの原因調査、コンセント・スイッチ移設の電気工事、造作家具の解体と再設置、床暖房の工事も含みません。
断熱材と工賃の単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わります。だから平均単価は埋め込まず、すべての金額を入力欄にしました。見積は2~3社から取って比べてください。画面の構成は2026年10月時点のものです。
よくある質問
断熱材の厚みに仕上げ材の厚みを足した分だけ壁が内側に出ます。計算機に壁の長さと厚みを入れると、減る床面積が㎡で出ます。長い壁1面だけでも体感できる大きさになることがあります。
可能ですが、石膏ボードなしで断熱材が露出すると燃えやすく傷みやすくなります。通常は石膏ボードまで張って面をつくり、クロスで仕上げます。仕上げを後回しにすると工事が二度に分かれ、出張費や養生費が重複します。
断熱材の裏に湿った空気が入り、冷たい壁面で水が結んでいる場合が多いです。防湿層と継ぎ目の気密処理が適切だったかを確認する必要があり、原因調査とやり直しの費用はこの計算機に含まれていません。