穴が一つでも先に「最低施工費」が掛かります
石膏ボードの壁に空いた穴は、大きさで補修の方法が分かれます。釘の跡のような小さい穴はパテで埋め、アンカーを抜いた跡はリペアプレートを当ててパテを重ね、20cmを超えたりボードが裂けていればその部分を四角く切り取ってボードごと張替え、ジョイントテープでつなぎます。作業の手間が違うので1個あたりの単価も変わります。
ところが穴が一つか二つなら、金額を決めるのは穴ではなく最低出張施工費です。人が来て材料をそろえ乾燥を待つ時間が、穴の数と関係なく似ているからです。そこでこの計算機は項目の合計と最低施工費を比べて大きいほうを総額とし、穴1個あたりの実質負担を計算し直します。補修を後回しにしてまとめて一度に頼むほうが有利なのはこのためです。
もう一つ、パテで埋めた場所はクロスがないと色と質感が目立ちます。だから補修のあとにクロスの張替えが別に必要になることが多く、この計算機は復旧の範囲を壁面だけ・部屋全体・張らないに分けて受け取ります。単価には公的な基準価格がないので見積りは2~3社取って比べてください。例の数字は形式を示すためのもので相場ではありません。2026年10月時点、消費税10%は自分で選べます。
穴の状態ごとの補修方法と復旧範囲
| 穴の状態 | 補修の方法 | 表面の復旧 |
|---|---|---|
| 釘・ネジの跡 | パテで埋める | クロスなしだと跡が目立つ |
| アンカーの跡 | リペアプレート + パテ2~3回 | その壁面の張替えを推奨 |
| 20cm超・裂け | ボードを切り取り張替え + テープ | 壁面の張替えが必要 |
| 壁の中に電線・配管 | 位置を確認してから切る | 点検できる場所を残すか判断 |
| 下地の間柱がない位置 | 受け材を入れて固定 | パテの厚みが増える |
| 穴が一つか二つだけ | 最低施工費が総額を決める | まとめて一度に頼む |
この計算機は穴という下地の補修と、それに伴うクロス復旧だけを見ます。部屋全体のクロス張替えは扱いません。漏水やカビの原因の修理、壁の解体や新設、断熱の補強、見切り材の交換、全面塗装、家具の移動も入っていません。壁の中に電線や配管が通っていることがあるので、切り取る前に位置を確認してください。
よくある質問
頼めますが最低出張施工費が掛かり、1個あたりの単価が大きく上がります。計算機の「最低施工費の適用」と「穴1個あたりの実質負担」でその差が見えます。他の補修と一緒に一度で頼むほうが有利です。
パテの跡は周りのクロスと色も質感も違うので、普通は目につきます。家具で隠れる場所なら補修だけでも構いませんが、目に入る壁ならその壁面の張替えを一緒にするほうがきれいです。
穴が大きくてパテで保たない、またはボードが裂けて受ける面がないときです。おおむね直径20cmを超えると切り取って張替えになり、裏に下地がなければ受け材を入れる作業が追加されます。