屋上緑化の荷重計算機の使い方
屋上緑化で最初に確認すべきものは見た目や樹種ではなく荷重です。土をどれだけ厚く載せられるかは構造が受けられる荷重で決まり、土厚が決まれば植えられる植物の範囲も一緒に決まります。
計算は3つのまとまりを足す方式です。土厚に土壌の単位重量を掛けた土壌層の荷重、生育後の植物自体の植栽荷重、そして防水・排水・ろ過層の製品の荷重です。土壌の単位重量は乾燥と飽和の2つを入れますが、雨で水を含んだ飽和状態のほうが重く、その値が設計を支配します。許容積載荷重を入れれば余裕の量と割合、判定まで表示されます。
飽和時の増加分は同じ土厚でも土壌の種類で大きく変わる値です。
土壌の単位重量と植栽荷重、層の荷重、許容積載荷重は製品・建物ごとに変わるため、この計算機には固定値を入れずすべて入力欄にしています。資材の試験成績書と構造検討書で確認した値を入れてください。2026年10月時点の案内で、結果は参考値です。構造の安全性の判断は必ず構造設計者の検討を受ける必要があり、積雪荷重はこの計算機では扱いません。
よくある質問
屋上緑化の土壌層は雨が降ると水を含んで重くなります。乾燥状態だけで検討すると大雨のときに実際の荷重が検討値を超えてしまうため、構造の検討は水を含んだ飽和状態を基準にします。この計算機も飽和状態の値を設計を支配する荷重として表示します。
緑化用の軽量人工土壌は製品ごとに単位重量の差が大きいです。資材の仕入先の試験成績書や製品仕様書に乾燥・飽和の単位重量が併記されているので、その値を確認して入力してください。基準や製品仕様は随時変わるため、公式資料で確認した値だけを使うのが安全です。
いいえ。この計算機は土壌層と植栽、防水・排水層が常時載っている固定荷重を扱います。雪が積もって生じる積雪荷重は性質の違う荷重なので別の計算機をご利用ください。構造の検討では両方の荷重を組み合わせて確認する必要があります。