EPBの修理費は「どこまでを一塊で替えるか」で分かれます
電動パーキングブレーキ(EPB)は、リアキャリパーに付いた小さなモーター(アクチュエーター)がピストンを押して車を留める仕組みです。そのため故障したときの交換単位が三つに分かれます — モーターだけを外して替える場合、モーターがキャリパーと一体でキャリパーASSYごと替える場合、モーターは正常でスイッチや配線だけを直す場合です。車種によってはモーターが単体で供給されずキャリパーASSYでしか出ないこともあるので、部品番号で単体供給の有無を先に確認すると金額差がはっきりします。
数え方の単位は左右です。EPBモーターは通常リアの左右に一つずつ付いているため、片側だけの不具合でも両側同時交換を勧められることがあります。上の「作業箇所」を切り替えて、数量が費用にどう反映されるかを見比べてください。
この作業にだけ付く変数が二つあります。一つめは専用診断機のリセットです。EPBは交換前にアクチュエーターをサービスモードで解除し、交換後に再学習させる必要があるため、診断機がないと作業が完了しません。二つめはブレーキラインを開けるかどうかです。キャリパーASSYごと替えるとラインを開けるのでフルード補充とエア抜きの技術料が付きますが、モーターだけならラインを開けないのでその費用は出ません。計算機は選択に応じてこの二つを足し引きします。
バッテリーが弱ったりEPBが故障するとパーキングブレーキが解除できず車が動かせないことがあります。車種によってはキャリパーのモーターを工具で戻す手動解除の手順が取扱説明書に載っているので、ロードサービスを呼ぶ前に確認してみてください。
部品代と技術料は工場・車種・部品の供給状況で数倍の差が出るため、この計算機は平均値を置かずすべて入力欄にしています。金額は消費税10%の扱いを見積書と合わせてください。2026年10月時点の内容で、見積は2~3社で取って同じ項目同士を比べてください。
この計算機が扱わない費用: ブレーキパッド・ローター交換、ハブベアリング、ABSモジュールの修理、レッカー・代車、保険の等級ダウン、他箇所の追加整備。
| 費用が跳ねる場面 | なぜ跳ねるか | 確認すること |
|---|---|---|
| モーター単体が出ない車種 | キャリパーASSYで注文するため部品代が上がります | 部品番号でモーター単体供給の有無 |
| 左右同時交換の提案 | 部品代と技術料がそのまま2倍になります | 不具合側だけの交換で済むか |
| キャリパーASSY交換 | ラインを開けるためフルード補充・エア抜きが追加されます | 見積書にエア抜きの項目があるか |
| 診断機リセットの漏れ | リセットできず再入庫・追加技術料が発生します | その工場に専用診断機があるか |
よくある質問
車種によって分かれます。モーター(アクチュエーター)が単体で供給される車はモーターだけ交換できますが、キャリパーASSYでしか供給されない車はASSYごと交換するため部品代が上がります。部品番号で単体供給の有無を先に確認してください。
必要です。交換前にアクチュエーターをサービスモードで解除し、交換後に再学習させる必要があるため、専用診断機のある工場で作業します。リセット費用が見積に含まれているか確認してください。
決まった基準はありません。制動力のバランスを理由に両側同時を勧める工場もあり、不具合側だけ交換する工場もあります。この計算機は片側と両側を切り替えて比べられるようにしています。金額は見積書の数字をそのまま入れてください。