ローターは厚さひとつで研磨と交換が分かれます
ブレーキローターには使用限度の厚さが側面に刻印されています。研磨は表面を削って平面を出す作業なので、研磨で削れる分を引いても刻印の値が残っていることが条件になります。この計算機は新品時の厚さ、現在の厚さ、刻印の値、研磨の切削量を受け取り、まず研磨できる範囲かどうかを判定してから、2つの道の金額を並べて見せます。
判定が大事なのは、研磨できても余裕が少ないと損になることがあるからです。刻印までの余裕が切削量の2倍もないなら、研磨してから間もなくまた外すことになり、技術料がもう一度かかります。金額はすべて入力欄にしました。ローター代も技術料も車種や工場で何倍も開くため、平均値を書くほうが誤解を生みます。
現場で金額が跳ねる場所
| 場所 | 跳ねる理由 | 確認すること |
|---|---|---|
| 前後同時 | ローター4枚 + 軸2本 | リアの摩耗具合 |
| 刻印までの余裕不足 | 研磨後に再交換 | 残りの余裕mm |
| ハブの固着 | 取り外し工程が増える | 固着処理の有無 |
| 電動パーキング | 診断機での戻し作業 | 設備があるか |
| ドリルド・スリット | 研磨そのものに制限 | 研磨できるか |
この計算機で扱わない費用
- パッドだけを交換する場合の費用計算
- ブレーキフルード交換とキャリパーのオーバーホール
- ジャダーや異音から原因を切り分ける診断
- ホイールを外して見つかる追加整備
2026年10月時点の案内です。ローター代と研磨代は工場の設備で差が大きいので、測った厚さを持って2~3社から見積もりを取って比べるほうが確かです。使用限度の厚さは必ずその車の刻印で確認してください。
よくある質問
ローターの側面やハブ側の面に MIN TH または MIN という文字と数字が刻印されています。車種ごとに違うのでその刻印の値をそのまま入れてください。見えない場合は工場に諸元を調べてもらいましょう。
研磨は厚さを削る作業なので残り寿命が短くなり、熱容量も下がります。刻印までの余裕が少ないと研磨後すぐに交換時期へ入り、二度費用が出ることがあります。残りの余裕の数値も見て決めてください。
左右で厚さや摩耗の状態が違うと制動力が片側に寄ります。ローターは同じ軸の2枚をまとめて扱うのが基本なので、この計算機も軸を選ぶと2枚単位で計算します。