電線太さの選び方と計算の仕組み
電線が細すぎると抵抗が増え、電圧降下と発熱が生じます。逆に不必要に太い電線はコストの無駄です。このツールは電圧降下基準と電流容量基準の両方を確認し、安全な標準規格を提案します。
電圧降下の計算式
必要断面積(mm²)= (2 × 片道長さ × 電流) ÷ (導電率 × 許容電圧降下V)。銅の導電率は56 S·m/mm²、アルミは35 S·m/mm²です。算出した最小値から標準規格に切り上げ、電流容量基準も合わせて確認します。
IEC標準電線サイズ
IEC標準断面積: 1.5 / 2.5 / 4 / 6 / 10 / 16 / 25 / 35 / 50 / 70 / 95 / 120 mm²。一般家庭のコンセント分岐回路には2.5mm²が主流で、エアコン・電気温水器などの専用回路には4〜6mm²を使います。幹線には10mm²以上が必要です。
内線規程の電圧降下基準
内線規程(JEAC 8001)では、低圧幹線と分岐回路の合計電圧降下は5%以内が推奨されています。分岐回路単独では2〜3%以内が設計目標です。モーターや精密機器には2%以内を適用してください。
よくある質問
片道の長さを入力してください。電圧降下の計算式で2を乗じることで、行きと帰りの電線2本分(往復)を自動的に考慮します。分電盤から負荷機器までの実際の距離(片方向)を入力してください。
この計算機は単相2線式(AC単相)を対象としています。三相3線式の場合は計算式が異なります(2の代わりに√3≈1.732を使用)。三相回路の場合は、電気専門家または専用の三相電圧降下計算機をご利用ください。
ブレーカーの定格電流は電線の許容電流以下に設定する必要があります。20Aの電線に30Aのブレーカーを使うと過電流保護が機能しません。一般に電線許容電流の80%以下でブレーカーを選定するのが安全です。