先に押さえること — これは「シミの補修」です
この計算機は天井に残ったシミを隠す費用だけを計算します。上階からの漏水や配管・外壁の漏水そのものを直す費用は含まれていません。順番が逆になると二度払いになります。水の通り道をそのままにしてクロスを張り替えても、次の雨や次に上階で水を使ったときに同じ場所にシミが浮き上がってきます。そのためこの計算機では最初に「漏水が止まっているか」を聞き、まだ濡れる状態なら工事を先延ばしにするよう案内します。
原因がおさえられたなら、金額は3つで分かれます。石膏ボードが水を含んだか(押すと沈む・膨れているならその範囲を交換)、クロスをどこまで張り替えるか(部分だけ/天井全面/壁面まで)、カビ取りをするかです。シミの部分だけ張り替えるといちばん安いですが、クロスの色がつながらず継ぎ目が見え、そのクロスが廃番なら結局天井全面に広がります。
見積が跳ねるポイント
| 条件 | なぜ高くなるか | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| 原因が未解決 | 補修後に再発して工事を二度行うことになる | 漏水が止まったと確認した時点 |
| ボードが水を含んだ | クロスだけでは済まずボードの撤去・交換が加わる | 交換面積の算定根拠 |
| カビの広がり | 除去・殺菌と防水シーラーの工程が追加される | シーラーの種類と乾燥時間 |
| クロスが廃番 | 部分張替えができず天井全面に広がる | クロスの品番を確認したか |
| 照明・点検口が多い | 外して付け直す手作業が増える | 照明の脱着が含まれるか |
この計算機が扱わないもの
上階・配管・外壁の漏水の原因修理、防水工事、漏水調査の費用は扱いません。全面のクロス張替え(面積単価)、壁クロスの部分補修、照明器具の交換、階下への損害の補償、保険や紛争の手続きも含みません。
補修の単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わります。だから平均単価は埋め込まず、すべての金額を入力欄にしました。見積は2~3社から取って比べてください。画面の構成は2026年10月時点のものです。
よくある質問
石膏ボードが健全でシミだけ残っているなら、張替えだけで収まることが多いです。ただし水が通った場所はシミがクロスを抜けて再び浮くことがあるので、防水シーラーを一度塗ってから張る方が安心です。
石膏ボードが水を含んで強度を失っている状態です。その範囲はボードを外して張り替える必要があり、そのままクロスを張ると後で垂れ下がることがあります。計算機で「部分交換」を選び、面積を入れてみてください。
上階の専有部分(その住戸の給排水管や設備)が原因なら上階の区分所有者が、共用部分の立管などが原因なら管理組合が負担するのが一般的です。原因の場所が分からないときは共用部分の欠陥と推定する規定もあります(区分所有法第9条)。ただし実際の処理は管理規約と保険の内容で変わります。この計算機は金額の目安用で、責任の判断には使えません。写真と日付の記録を残し、まず管理会社に相談してください。