給湯器の排気筒交換は、費用より安全が先です
排気筒は給湯器が燃焼させた排気ガスを屋外へ出す通路です。接合部が開いたり腐食で穴があくと、一酸化炭素(CO)が室内に漏れるおそれがあります。一酸化炭素は色もにおいもなく、自分では気づきにくい気体です。ですから排気筒は自分で触らず、有資格の施工業者かメーカーのサービス窓口に依頼し、交換後は一酸化炭素警報器を給湯器の近くの室内に置くことをおすすめします。点火時のすす・排気の逆流・いつもと違う風の音に気づいたら、使用をやめて点検を受けてください。
費用は排気筒の長さ(m)と規格(ø)、室外に出る区間の長さ、継手・エルボの数で変わります。同じ3mでも壁に沿って何度も曲がるとエルボが増え、材料と作業時間がともに増えます。室外区間は雨風にさらされるため耐候性の材料と固定金具が加わり、1mあたりの追加費を別に取る業者が多いです。
現場で費用が跳ねるところ
| こういう条件なら | 追加される作業 | 見積書で確かめる点 |
|---|---|---|
| 室外に出る区間が長い | 耐候性の排気筒・固定金具・保温 | 室外1mあたりの追加費が別記されているか |
| 壁に沿って何度も曲がる | エルボ・継手の数が増える | エルボ1個あたりの材料費と使用数 |
| 規格が変わる (ø75→ø80など) | 壁の開口拡大・アダプター製作 | 開口の復旧と左官仕上げが含まれるか |
| 高層・屋上へ排気する | 高所作業車・足場・安全対策 | 高所作業費が別途かどうか |
| 単管 → 二重管(気密)へ変更 | 気密接合・排気口の変更 | 給湯器の機種と適合するか |
計算の前提と範囲
単価は業者・地域・時期・現場の状態で大きく変わります。見積りを2~3社取って比べてください。この計算機は2026年10月時点のもので、単価はすべて入力してもらう形です(入力欄の初期値は計算例(参考)で、相場ではありません)。消費税は選択に応じて10%を加えます。給湯器本体の交換、ガス配管の移設、外壁の復旧、高所作業車・足場の費用、休日・夜間の割増は扱いません。給湯器リモコンの交換も扱いません。
よくある質問
腐食が一区間に集中していて給湯器本体が正常なら、排気筒だけ交換することが多いです。ただし排気不良の原因が本体側にある場合もあるため、交換前に本体の点検も一緒に受けると安心です。
おすすめしません。接合部がわずかに開いただけでも一酸化炭素が室内に入るおそれがあります。ガス給湯器・ふろがまの排気筒工事は「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」の対象で、ガス消費機器設置工事監督者などの有資格者が監督し、工事後に法定ラベルを貼ることになっています(LPガスは液化石油ガス法も関係)。メーカーのサービス窓口か有資格の業者に依頼し、交換後に排気の状態を確認してもらってください。
排気筒工事には公式な標準単価がなく、業者・地域・現場条件で数倍の差が出ます。そのため単価を自分で入れて幅で見る形にしました。見積りは2~3社で比べるのがおすすめです。