木工棚の安全荷重、どう決まる?
棚の安全荷重は、たわみ(反り)をどれだけ許容するかを基準に計算します。木工では一般的に、支柱間の距離(スパン)の240分の1までのたわみを許容するのが安全な基準として使われます。例えばスパンが80cmなら約3.3mmまでのたわみを許容するという意味です。この許容たわみ量を超えない最大等分布荷重を、材質の弾性係数(ヤング率)と棚の断面(奥行き×厚さの3乗)から逆算します。
材質によって弾性係数は大きく異なります。オークやバーチのような硬質木は弾性係数が約12GPaと高く、同じ厚さでもより大きな荷重に耐えられます。MDFやパーティクルボードは3~3.5GPaと低く、比較的大きくたわみます。パインのような軟質木や合板はその中間の8~9GPa程度です。重い本や道具を置く棚なら、硬質木や厚い合板を選ぶのが安全です。
スパンと厚さは荷重に3乗の単位で影響します。スパンを半分にすると(支柱を1本増やすと)許容荷重は理論上8倍になり、厚さを2倍にしても同様に8倍になります。つまり重いものを置きたい場合、幅を広げるより支柱を増やす、または厚い板材を使う方がはるかに効果的です。ただしこの計算は理論上の推定値なので、木材の節や欠陥、湿度変化を考慮して余裕を持って設計してください。
よくある質問
許容荷重はスパンの3乗に反比例します。スパンを半分にすると、許容荷重は理論上約8倍になります。
許容荷重は厚さの3乗に比例します。厚さを2倍にすると、許容荷重は理論上約8倍になります。
たわみ許容基準(スパン÷240)を適用した理論上の推定値です。木材の節や欠陥、湿度、施工状態によって実際の強度は変わるため、余裕を持って設計してください。