アクリルはなぜ表面だけ乾いて内部は何日もかかる?
アクリル絵の具は顔料がアクリルポリマー液に分散した形で、水分が蒸発しながら表面から乾き始めます。表面に触ってもつかない状態を「表面乾燥(タッチドライ)」と呼びますが、これは絵の具全体が完全に硬化したわけではなく、表面だけに膜ができた状態です。実際に内部まで完全に硬まり化学的に安定する「完全乾燥」までは、厚さと環境によって24時間から長くて72時間かかることがあります。
この計算機は絵の具をどれくらい厚く塗ったか、そして作業room内の温度と湿度を入力すると、表面乾燥時間と次のレイヤーを重ね塗りできる時点、完全乾燥までのおおよその期間を計算します。温度が低いか湿度が高いと水分の蒸発が遅くなり乾燥時間が延び、逆に温度が高く湿度が低いと乾燥が早くなります。厚いインパスト技法で作業した場合、薄いウォッシュで塗った時よりもはるかに長く待つ必要があります。
急いで次のレイヤーを重ねたい場合、弱い風の扇風機や離した位置からのヘアドライヤーも役立ちますが、熱い風を近づけると表面が割れたり変色したりする恐れがあるため注意が必要です。
よくある質問
表面に触ってもつかなければ完全に乾いた?
いいえ。表面乾燥(タッチドライ)は表面だけが乾いた状態で、内部まで完全に硬化する完全乾燥までは通常24〜72時間さらに必要です。
湿度が高いとなぜ乾燥が遅くなる?
アクリル絵の具は水分が蒸発することで乾きますが、空気中の湿度が高いと水分の蒸発速度が遅くなり乾燥時間も延びます。
早く乾かすためにヘアドライヤーを使ってもいい?
弱い風で離して使うと有効ですが、熱い風を近づけると表面が割れたり変色したりする恐れがあるため注意が必要です。