甲状腺機能異常の主な症状
甲状腺は首の前にある蝶の形をした器官で、全身の代謝を調節するホルモン(T3・T4)を分泌します。機能が低下すると全身の働きが遅くなり、過剰に活発になると速くなります。症状は徐々に現れるため気づきにくく、自覚症状が乏しい場合も多くあります。セルフチェックと定期健診が早期発見の鍵です。
機能低下症と亢進症の比較
| 症状 | 機能低下症 | 機能亢進症 |
|---|---|---|
| 体重 | 増加 | 減少 |
| 心拍数 | 遅い | 速い・動悸 |
| 体温感覚 | 冷えやすい | ほてり・発汗 |
| 腸の働き | 便秘 | 下痢・頻便 |
| 気分 | 抑うつ・無気力 | 不安・イライラ |
| 皮膚・毛髪 | 乾燥・浮腫み | 薄くなる・脱毛 |
特に注意が必要な方
40歳以上の女性、甲状腺疾患の家族歴がある方、橋本病・バセドウ病などの自己免疫疾患がある方は高リスクです。出産後の産後甲状腺炎は産後うつと誤解されやすく注意が必要です。日本では橋本病(慢性甲状腺炎)が特に多く、女性の有病率は男性の5〜10倍とされています。
よくある質問
甲状腺の結節(しこり)もこの症状を引き起こしますか?
ほとんどの結節は無症状です。ホルモンを過剰分泌する「機能性結節」があると亢進症状が出ます。超音波で確認し、悪性が疑われる場合は細胞診が必要です。
甲状腺の薬は一生飲み続けますか?
機能低下症はチラーヂンを長期(多くは生涯)服用します。亢進症は薬物・手術・放射性ヨウ素治療後に緩解する場合がありますが、その後に低下症に移行して服薬が必要になることもあります。
セルフチェックで問題なければ大丈夫ですか?
このツールは症状ベースのスクリーニングで医療診断ではありません。症状がなくても40歳以上ならTSH検査を定期的に受けることが推奨されます。