在庫回転率から必要な倉庫面積を事前に計算する方法
倉庫を賃貸したり新築したりする際によくある間違いの一つが、年間販売量だけを見て面積を決めることです。しかし実際に倉庫に積まれている平均在庫量は、販売量だけでなく在庫がどれだけ速く循環するかを示す在庫回転率によって大きく変わります。
平均在庫量は「年間販売量÷在庫回転率」で計算します。例えば年間10万個を販売していても回転率が10回であれば、平均的に倉庫には常に1万個程度の在庫しか積まれていないことになり、回転率が5回であれば平均2万個が積まれていることになります。回転率が低いほど(在庫が長く滞留するほど)、同じ販売量でもより大きな倉庫が必要になります。
ここに商品1つを保管するのに必要な面積(棚の間隔、パレットのサイズなど)を掛け合わせると純粋な在庫保管に必要な面積が出て、そこに通路・荷降ろしスペース・シーズン中の一時的な在庫増加などを考慮した余裕率(通常20~30%)を加えると、実際に確保すべき倉庫面積が出ます。
倉庫の契約や新築は一度決めると変更しづらい投資なので、販売計画と在庫回転率の目標を合わせて反映し、余裕はあるが過剰ではない面積を事前に算定してみてください。
よくある質問
はい、在庫回転率が高いほど平均的に積まれている在庫量が減るため、同じ販売量でもより小さい倉庫で運営できます。
通路、荷降ろしスペース、安全在庫の保管、シーズン中の一時的な在庫増加などに対応するため、計算された純粋な在庫面積に一定割合の余裕スペースを加えるのが安全です。通常20~30%程度が推奨されます。
商品のサイズと積載方式(棚、パレットなど)に応じて実測するのが最も正確です。類似商品群の倉庫運営データを参考にするのも良いでしょう。